1983年6月に行われた参院選の出陣式の写真は、私がまだ43歳の頃のもの。当時の挑戦を思い出し、懐かしさを覚える。後援会長の村山多七郎さん(故人)の白髪をなびかせながら演説する姿も記録されていた。
また、1990年5月に行われた秋田市長選の当選の瞬間、感極まった仲間たちに揉みくちゃにされている1枚は、これまでどの新聞にも掲載されたことのない珍しいもの。週刊アキタのこれら写真は、戦後秋田の政治史を語る上での貴重な局面を担保されたことと思う。
特集写真に添えられた小畑伸一社長のその時々の取材メモから引用した証言も、貴重なドキュメントである。大新聞では成し得ない市民の声の集積と言えよう。