2006年04月14日

国民新党を軸に広がる輪

今月12日、東京のホテル・ニューオータニで開かれた国民新党のパーティーに行って参りました。

冒頭の講演で講師を務めたのは、日本在住の実業家ビル・トッテン氏(アメリカ人)です。日本の経済や社会・文化についての著作を数多く持つトッテン氏は、「アメリカ型の市場経済は、本国でも決して良い形で機能しているわけではない。評価は分かれるかもしれないが、日本型の終身雇用や年功序列という制度は世界に例がなく、これが固有の経済・社会・文化を育んできた。急激な競争社会への移行で、これを崩壊させるべきではない」と訴えました。内容はさして目新しいものではありませんが、アメリカをよく知る人物がアメリカ型の社会を目指す小泉強権政治を批判したことは特筆すべきと考えます。

その後のパーティーの模様はマスコミにも報じられましたが、実に7千人もの支持者が集まるほどの盛況ぶりで、ホテルのほうでも「過去に例のない入場数」と驚くほどでした。自民党などのパーティーの場合、券を買っても出席しない業者・団体などが多いことはよく知られています。いわゆる、表面上のお付き合いです。しかし、国民新党は違いました。チケットを買うだけのお付き合いではなく、こうした機会をとらえて政治の行方を共に考え、論じようという本物の支持者が多いのです。

また、今回のパーティーには菅直人氏、田中康夫氏、鈴木宗男氏ら野党サイドの大物も数多く招かれました。13日の新聞紙上には我が党の綿貫民輔氏や亀井静香氏の発言を紹介し、「国民新党と他野党(特に民主党)の連携」を示唆するかのような見出しも並びましたが、就任間もない小沢一郎民主党代表へのリップサービスと私は受け止めています。一方、自民党も「ポスト小泉」如何によっては内部がガタつく要素もあり、国民新党と自民党内の一部良識派が協力し合う可能性のほうが高いのかもしれません。いずれにしても今はまず、統一地方選挙対策を含めて国民新党の主体的組織強化が他党との連携よりも重要であることは言うまでもありません。

何はともあれ、国民新党が初めて開催したパーティーは熱気にあふれ、私もお祝いに駆けつけてくれた旧知の皆さんと久しぶりに親交を温めることができました。政界以外では堺屋太一氏、森田実氏、西部邁氏ら著名な評論家のほか、俳優の菅原文太氏などの姿もあり、国民新党を軸とした人の輪のつながり、所属議員の人脈の広さに改めて感心させられた次第です。
posted by 石川錬治郎 at 16:27| Comment(0) | TrackBack(1) | 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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