我が陣営は少数精鋭。慌てて探した事務所の広さはわずか7坪、各種OA機器や選挙運動に必要なツール・資材は十分とはいえず、選挙事務所に付きものの大看板すらない。電話による投票の呼びかけも支援者らがそれぞれ自宅でこなす、正に手弁当のボランティアによる草の根選挙運動。ないもの尽くしで苦労も多いが、事務所に出入りする仲間たちの結束は固い。
平成元年、初めて秋田市長選挙に挑んだときも、同様の草の根選挙を余儀なくされた。当時の私は40代後半。資金も組織もなく、周囲からは「無謀だ」と言われた。それでも、市政を市民の手に取り戻したいという一心で立候補を決意した。結果は僅差での敗北。しかし、覚悟を決めて仲間たちと踏み出したその小さな1歩が、翌年春の奇跡的な勝利につながった。
1回目の市長選から26年余。後期高齢者となった今も気力・体力は十分、地方政治に対する私の思いや熱意、覚悟に何ら変わりはない。そして、県政を県民の手に取り戻すこの春の戦いを、市長選当時の仲間たちが陰になり日向になり支えてくれる。さらにその後の選挙や社会活動を通じて交流を深めた新たな仲間たちも加わり、煩雑な仕事を黙々と片付けてくれる。候補者冥利に尽きる、といっても過言ではあるまい。
彼らの苦労に報いるためにも、私は最後の戦いに勝利しなくてはならないと思う。
![SANY0019s.jpg](https://kokumin-akita.up.seesaa.net/image/SANY0019s.jpg)
![S0496079s.jpg](https://kokumin-akita.up.seesaa.net/image/S0496079s.jpg)