秋田市への編入に際して、両町当局は「寄らば大樹の陰」と説き、「このままでは町財政がもたない」と町民の不安を煽ったようだ。しかし、実際のところ両町民にとってそれが最良の選択だったのかどうか。編入合併から10年が経った今、県都の周辺部として市当局に扱われ、町制時代の独自色もどんどん失われているようにも見える。
本日午後、選挙カーで回ったのはその河辺地区。これまでの選挙で訪れたことのない集落ばかりである。私が秋田市長だった頃は独立した別の町だったため、過去2回の県議選では「縁遠い地区」と思い込んでいた。しかしながら、多くの方が珍客に等しい私たちを歓迎してくれ、あまりの反応の良さにウグイス嬢も驚くほど。変化を求める思いはどこも同じなのだ、と確信する。
その後、遊説隊は市東部へ。ある老人福祉施設を訪ねると、理事長を務める友人が出て来て「いろいろ頼まれているけれども、今回はあなたを全力で応援するよ」と私に耳打ち。また、広面地区では遊説中に古くからの支援者と出会い、一帯の選挙情勢などを事細かに教えていただく。地域に密着したこの種の情報は、やはり年輩のかたでないと分からないものだ。
ちなみに、県議選秋田市選挙区に立候補している16人の中で、最高齢は75歳の私。出馬するにあたって周囲に相談したところ、「年齢がマイナス材料になるのではないか」という意見がずいぶんあった。「もう引退してもいい歳だろう」。今だからいえるが、そうした言葉に少なからず決意がぐらついたのも事実である。
だが、覚悟を決めて立候補を表明した後、同世代からは「石川さんの頑張りは私たちの希望だ」「若い候補予定者の主張を聞くと、暗に年寄りの退場を求めているような気がして、演説会では身の置きどころがない。あなたが立ってくれて良かった」「出馬表明をずっと待っていた」「高齢者の思いを代弁してくれ」などの声が次々と寄せられた。
長寿は悪いことではないし、高齢者の社会参加もむしろ歓迎すべき。老いも若きもいっしょになり、互いを補完してはじめて共生社会は実現するはず。年寄りに何ができる、と自嘲することなかれ。我われはまだまだ現役、若い人たちと共にバリバリ働ける。今回の選挙戦で、それを示すことも大事だと痛感した次第。
本日も夜8時まで宣伝活動を精力的にこなし、保戸野原の町の選挙事務所に無事帰還。明日は朝から新国道に立ち、投票行動の重要性を有権者の皆さんに呼びかけた後、上北手方面に向かう予定となっている。選挙戦は残り4日間。最後の最後まで戦い抜くためにも、栄養と睡眠はたっぷりとらねばなるまい。
「私もまだまだやっていいんだ。私にも、できるかもしれない。きっとできる。」と勇気が湧いてきました。
それに続いたように、100歳のスイマー、欽ちゃんの大学入学。次々と高齢者の挑戦が話題となっており、今夏64歳になる私も、まだ夢を捨てなくていいんだと確信できました。
石川さんも、これが最後と言わず、健康に留意され、現役政治家としての最高齢に挑戦していただきたいです。
選挙戦も今日一日。
私も宣伝部員となって、投票を呼びかけます。
勝利を確信して頑張りましょう。